突然襲ってきた大地震に被害を受けた全ての方に、衷心から哀悼と励ましの心を持って、皆様の心に申し上げます。

歴史の記録でしか見たこともないような、恐ろしい数の死者・行方不明の数が明らかになり始めるころから、日本中が大合唱で復興支援を叫び、政策も人々の支援も、「復興」の一点に集中する日がやってきます。

 

しかし、ここで考えていただきたいことがあります。

山の幸、海の幸が豊富で、人々の心が通う素晴らしい地域であることに、愛情と誇りを感じている皆さんに、このような問いかけをすることについて、お詫びを申し上げ、その上で、真心をこめて申し上げさせていただきます。

 

大地震と巨大津波は、6〜7代後の世代が明るい日常を過ごしている中に、また必ずやって来るのではないでしょうか?

100年以上先のことですから、予知も、町や家の造りも変わっていることだと思います。今回のように街が壊滅するような事態は避けられるのかもしれません。

 

しかし、どんなに防災技術が施されたとしても、幼児を連れたお母さん、体の不自由な方、責任感が強く最後まで職場に残る方など、愛すべき善良な方の犠牲は避けることができないのではないでしょうか?

防災まちづくりや警報システムの整備が進んだとして、そのような哀しい犠牲者はどこまで減らすことができるのでしょう?今回の2分の1ですか?それとも10分の1ですか?そのどちらの数も恐ろしい数に上るのではありませんか?

 

私たちの大切な隣人、こども、孫、そのず〜っと先の大切な人たちに、口に出すのも恐ろしい数の犠牲を生じる可能性が極めて大きいことを、皆様一人ひとりの心で受け止めていただきたいのです。

 

皆様に提案があります。

 

風光明媚で、驚異的な自然の力を秘めたリアス式海岸の、3mを超える津波が襲った地域は自然の手に還しませんか?

皆様の意思が固まれば、安全な地域に住みやすい街を作ることは可能です。

私たちが知ることもできない後世に大地震が襲ってきたとき、哀しい目に合わせるのではなく、「あのとき、私たちの先祖はとても偉大な決断をしてくれた。世界に誇る大自然と、安全な街を残してくれたのだ!」と、幸せを味わって心から感謝いただけるようにしませんか?

 

今回の地震で命を落とされた一人ひとりに心から哀悼をささげるとともに、自然を愛し、他人を思いやる心を持つ皆さんへ衷心から申し上げます。

 

千葉県在住の「村夫子」より