印西市で山野井泰史氏の講演会
孤高のロッククライマー山野井泰史氏が、
体育の日に印西市で講演を行う。


「ソロ・単独登攀者山野井康史」(山と渓谷社)で知られる山野井氏は、数々の難ルートを切り開いてきたわが国を代表する登山家の一人。

昨年10月、中国とネパールの国境に聳えるギャチュンカン峰(7,952m)北東壁の新ルートに妻の妙子さんとともに挑み、最後は単独で登頂に成功した。
この下山中に雪崩の直撃を受け、ニ人とも視力を一時失うという絶望的な状況に遭遇しながら、奇跡の生還を果たしたことは記憶に新しい。
その実績が「孤高の挑戦・輝ける軌跡」(朝日新聞)と高く評価され、「2002年朝日スポーツ賞」、「植村直己冒険賞」を受賞した。
孤高のソロとは思えない爽やかなスマイルを持つ山野井氏の講演からは、自らの経験と山を愛するメッセージが伝わると期待される。

講演につづいて若い登山愛好家恩田玲子さんと対談を行い、来場者に山の魅力をさらに身近に感じてもらえる趣向となっている。
恩田さんは地元印西市出身で北海道山岳連盟登山隊に所属、昨年12月5日ヒマラヤの未踏峰テンギ・ラギ・タウ(6,943m)に初登頂した。

この講演は、市民団体が企画し、行政等が支援して実現する「ラーバンフェスタ2003」のプログラムとして行われるもので、「よか時感工房」が提案した。
同工房は、「中高年のための登山教室」などのプログラムを多数実施して、地域のスポーツ振興に貢献している。主宰の大沼勝氏は「広く一般の方に最高の登山家の講演をじかに聞いていただくことで、登山の魅力やスポーツの楽しさを肌で感じていただきたい。」と抱負を語っている。


◎日時 10月13日(月・祭日)
◎時間 午後1時開場・1時30分開演
◎場所 印西市文化ホール多目的室
◎定員 先着150名、入場無料
◎交通 JR成田線・木下駅歩10分
◎問合せ ラーバンフェスタ実行委員会 рO476(46)5823