【パネラー発言3 一市民、一個人としてのまちづくり】
週末NPo(Non-Profit activity of oneself) 新谷 義男

えーどうも、こんにちは、新谷です。
本当はこういう所に立つのはどうかなと思ってはいるんですけれども、たまたまこう言う「子どもとまちづくり」と言うテーマにも惹かれるんですけれども、こちらのまちづくりNPOフォーラムのお手伝いをするようになったので、話しているうちにこういう所に来てしまったのかなと思っています。

私はプログラムに書いてあるように、何か訳の判らない週末NPoのoは小っちゃくてコーディネーターなんて訳の判らないのが載っています。
その前に会社員って載っかっています。
私は佐倉市に来まして実はまだ2年と3ヶ月です。
佐倉市の方と関わりを何らかの形で持ち始めたのは、だいたい5年前くらいです。

はじめの出会いは、民家町並み保存連盟全国大会東京ゼミというのがありまして、こちらに木瓜の会という、今、手づくり工房さくらの方の運営母体となっておりますが、そちらの女性3人がおいでになっていて、言問団子を休憩で食べていたら、「どちらから来ましたか」みたいな話がありまして、当時八千代に居ましたので、八千代台の方に居ますということで、そうしたら隣ですから、また職業柄、建築の方をやっていますので、そういう話をしたら、ぜひ建築の人いないので民家を再生したい、使っていきたい、生かしたい、そういう伝統的な街並みを何とかしたい、なんて話があったので「じゃ、あのちょっと近いし、月一回くらいなら行きましょう」なんて感じで佐倉に来はじめたのがスタートです。

そこで町歩きだとか、町歩きをした後のワークショップとかやって、印旛支庁舎の跡地の利用をどうするとか、みんなして考えたり。
あと資料にあります市の美術館の永山さんたちと「まちかどギャラリー」で、一緒にお店を回ったりとかしました。
これは非常に良かったと思うんですけれど、一軒一軒お店を回って現場を知ると言う、小栗先生の話もそうですけど、本当に一軒一軒回ると反応が様々で非常に勉強になって、あれを契機にグッと佐倉に来たいなと言う気持ちが芽生えて来たんだと思います。
まあ何だかんだやっているうちに佐倉にくる、お城もあったりなんかして非常に情緒がっていいなと思って、緑も多くて、これは子どもと遊ぶにも丁度いいや、なんて感じで佐倉に2年3ヶ月くらい前に引っ越してきまして、今お城の脇に住んでいます。

しばらくは子どもたちと遊んで家族といっしょに散策とかして、夏休みとか遊んでいたんですけど、ちょうど今ぐらいですか、11月くらいに早稲田の商店街の安井潤一郎さんが生涯学習課のセミナーで来られたときに、これはテレビに出ていた安井さんだからちょっと聴きに行かなくちゃ、なんて感じで、ちょっと行ってしまったのが運のつきで。

そこでたまたま今佐倉茶屋の方で、さくら塾の方を主宰している中村正明さん、高千穂ネットワークの社長に会って、年齢的にも近かったと言うこともあるんでしょうけれども、非常にざっくばらんに話ができて、 「ちょっと佐倉茶屋というのをオープンさせるのでペンキを塗るんだ。」なんて話が出て 「まあペンキくらいなら子供と手伝いにいきましょうか。」なんて感じでペンキを塗りながら1日ペンキ塗って、白くなって話をしてると、まあいろいろと人間ですからいろんな話が出て、 「じゃこの辺のスペースをギャラリーで使わしてもらってもいい?」って感じで今ギャラリースペース・カズっていうのを開いて。
ここには子どもの手形が押してあって、だいぶ手が大きくなって、はみ出ていますが、子どもの名前が和紘って言うのでカズと言う名前がついています。

そういうことで佐倉に来てからは、いろいろとさくら塾はじめ“まちづくりフェスタ”でTMOの方に関わり合ったりとか、“ふれあいウォーク”で千葉県ウォーキング協会の人と話をしたりとか、いろんな人と出会うことが多くなりまして、色々やってますと会社員ですので、なかなか大変なんですよ会社員は。
1時間45分かけて会社行きますので帰りも殆ど日を、いつも午前様ではないんですが、日をまたいで帰ってくると言うことで。

ただあの、やりながらちょっと引っかかるのがずっとあったんですね。
で何かなと思ったら佐倉に来るまでは、私、参加者なんですよ、基本的に。
参加者だったんですよ10何年。
ところが佐倉に来てから主催者側に回ることが多くなってきたんですね。
スタッフとしてとか、あとはちょっと知恵貸してとかでアイデア出したりとか、何かいつも片隅にいるようになってきて。

でもやってみるとなかなか人が集まらないんですよ。
もっと集まってくれるといいな。
参加してもらってもっと皆と感動を共有できて、なんかどんどんまちが良くなって、そういうのを実感したい感じがあったんですね。
でもなかなか集まらない。

何だろうなとか思いながら、ずーっと悩みながらこの研究会の方もやっていて、まあお風呂に入っていて何だろうななんて思っていたら、何か急に閃いちゃったんですね。
何だかボーンとかって、 「あー、やっぱ人だな!」と。
ひとりひとりの人であってやっぱ個人なんだな。

で、僕に置き換えて見たときに、やっぱそうだな。
まあ自分がたまたま好き者なんですよね。
だからこう入って、いろんなことをやるにしてもその個人の人が意識をしない限り、まちは良くならないし、コミュニティはできていかない。
突き詰めていけばひとりひとりのつながりでしかない。
それが大きくなってきて、こうやっていろんなことをやっているNPOの団体ができたり、いろんな活動をされている事が支えられているんだ。
NPOを支えている人も当然一人の個人だし、その人の意識と言うものにつながる。
そう言うことに気が付いて何か妙に気が楽になったんですね。
今まで主催者側なものですから、いろいろとストレスが溜まるんですよね。

ところがね、違うなー。
僕は個人で、ただ単に好きでやっているNPO、個人のNPOなんだという風に考えはじめたら急に気が楽になって、で活動は個人的な非営利活動なんだ。
まあボランティアという言葉もあるんですけれども、あれはどちらかと言うと奉仕って感じで、使いたくなくて、ついこの間までパートナーって使っていたんですね。
でもパートナーと言うほど働けない。
で、どうなんだろうって思ったときに、個人の非営利活動で“NPo”っていうのは非常にいいな。
それは英語で言うと“Non-Profit activity of oneself“なんて下手な英でつくってですね。
Oneselfの“o”が小っちゃいのがいいなと思って、“o”だけ小さくしたんです。

これが大きくなって僕みたいな変人が増えると、これが大きなお“O”になって実際の団体になるかもしれないけども、とりあえず今は僕しかいないので小っちゃい“o”で行こうと考えています。
そういう風に考えていくと地域づくりと言うのは、自治体のゴミ拾いとか草取りとか、選挙の投票これは国づくりですよね。
そういうところまで行っちゃうんですよね。
まずはそういう事を認識してもらうような活動を個人的にも少し考えて、できればそう言うことをどんどん拡げていければなという風に考えています。
本当は無意識に地域づくりをしていくことが理想だと思います。
自治体で呼びかけしなくたって、、連絡がくればね、サーとみんなが集まってきてサーとしゃべりながらでもゴミ拾ったりなんなりするのがいいんですけれど。
今はなかなかそういう雰囲気もないというのが実際にあると思いますので、そういったことを少し気が付いてもらうような、週末になると気になる人がいっぱいワサワサ出てきて人の輪が広がっていくようなことができていければいいなと考えています。

(宮本 照嗣)
えー、パートナーを卒業してNPoになられた新谷さんでした。