ミニさくら

NPOこどものまち理事長 中村桃子

(中村)2000年に現地で9日間ミニミュンヘンを体験した。

夏休みに競輪場で1ヶ月掛けて行う、1日2,000人が参加。
すごいと思ったのは、子ども達が「自分達の町」として誇りに思っていること。自分達で主体的に決めて、実行できる。
いきいきとやりたいことだけやっていて、まちとして成立している。
ミュンヘンにあるものは何でもある!

子育てサポーターなどを行っている「こどもステーション」でミニミュンヘンの話をしたところ、「やろう!」という話になり、1日だけでは町にならないので最低3日やろうということになった。
そうなると公民館などではできない。ミニミュンヘンでも過去には一部を旧市街地に出して行ったこともあるので、商店街でやってみようということで、中志津商店街でやることとなった。

2001年12月からステーション会員やPTA、地域の人、お父さんのグループなどに声をかけ、月1回のペースでスタッフ会議を開き、検討を始めた。

中高生の若者達が第1回から参加。
子どもが参加する重要性に気が付かずに「ただ声をかけただけ」だったが、「子どもの主体性を尊重して、大人は黒子に徹する」という大人の関わり方の理想や、ミニさくらのまちのシステムの様々なこと等に関する大人からの疑問や不安に対して、 10代の子ども達は、自分達のまちの事として、当事者として、丁寧に大人からの疑問や不安に向き合い、彼らなりの答えを出してくれた。
また、幼児をどうしようかという疑問がわいたときは、「幼児ケアという仕事を作ろう」とアイデアを出してくれた。
10代のスタッフ会議を作ろうということになり、彼らがミニさくらを自分達のものとして考え、「楽しいこと」を基本にしていろんなアイデアを考えてくれた。
会議の場では遊んでいたりして結論が出ないで心配したりしたが、未定だったことは当日子ども達でどんどん決めていった。
準備期間を通じて子ども達はミニさくらについて気持ちを高めていたということが分かった。

(高木)子ども達が何か出していて、とてもよくできていたと思うが。
(中村)ウェーブさくらのことですね。

ミニさくらには4日間で延べ500人来てくれればと思っていたのが、初日だけで500人来た。
1日1日子ども達の意志で決めていくことで、だんだん町らしくなった。
例えば、初日は看板も商品もなかったし、入れ替わりやってくる子どもたちにスタッフが仕事を教えるのに忙しかったが、次第に年齢の上下に関係なく、先に来た子どもが後から来た子どもに教えていくようになった。 仕事の数もだんだん増えていった。
当日、10代スタッフが時間を見てフィナーレを仕掛けるなど、自分達でやっていた。
感じたことは、子ども達が町に対して「思い」を持っていたということ。
「こどもがつくるまち」という言葉をそのまま受け止めて実現した。
シャボン玉液がこぼれて滑りやすくなっていたところは、危ない範囲をロープを張って示すように指示したり、仕事カードはない(=報酬がない)のに、自転車の整理を何十分も行っていたりした。 子供の町の新聞には、「アイアイモールのいいところ」「佐倉のいいところ」のような記事も出た。
子ども達の「町を良くして行こう!」という気持ちが見える。
「市民の一人としてこどもがいる」ということを忘れないようにしたい。
学校だけでなく居場所があって得意なことを活かせるとよいと思う。
来年は小学生にも準備にかかわってもらおうと、小4までスタッフ会議を広げるとともに、うどん、わたあめ、大工さん、裂き織りなど、こども職人養成講座を行っている。
ブーススタッフにも早くからかかわってもらうことで、「子どもが主役」ということを、しっかり知ってもらいたい。
今年は地域通貨を導入していろんな人を巻き込んでいく。
10月17日にはミニミュンヘンで出会った四日市の本屋さんで子どもの読書会を開くなどしている増田さんに講演していただく。

(高木)サポーターというのはどんな人?
(中村)お母さんが多い、お父さんやプロの大工さんもいる。
(奥津)お金はどのくらいかかったのか?申請ではどんなことを訴えたのか?
(中村)第1回120万円(できたばかりの「こども夢基金」50万円、協賛金40万円、参加費300円(/4日間)×1,200人(延べ2,000人)

第2回生涯学習課の地域教育力体験推進事業、第1回の報告書の売り上げ、子ども劇場全国センターの助成金、
参加費300円(/3日間)×1,600人(延べ2,600人)
今度トヨタ財団100万円

(新谷)中志津商店街との関係は?
(中村)商店会福会長の菊地さん(カメラ屋さん)がとても協力的だった。

開催直前に入り口のスーパーがつぶれたりして、商店街としての協力ではなく、一軒一軒に話をして了解をいただいて行った。
ステーションのメンバーが利用している商店街なので話はしやすかった。
3日目、4日目には商店街の商品の一部を買えるようにして、後で現金で清算したので、商店の売上はかなり伸びたと思う。
2年目は商店街と問題があったという事ではないが、七井戸公園で行った。
今回は商店街の状況が悪くなっていて、商店会の会長、副会長もなくなってしまっている。
酒屋さんが一番積極的。

(新谷)今回は商店街でやることで、子ども達が蚤の市をやれるのではないかと期待している。
(中村)前回、幼稚園の子が自分のおもちゃを持ってきてお店をやり、あっという間に売り切れた。



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